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​石原慎司の音楽研究室

​秋田大学専任講師(指揮・音楽科教育)の活動紹介

Shinji ISHIHARA's Music​ Laboratory

:​Conducting & Music Education

プロフィール

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 高校在学時より大阪音楽大学の公開講座で指揮法を学ぶ。大阪芸術大学に学費全学免除で入学。音楽学を専攻しつつ単位外だが作曲専攻やオペラ演習の授業も受け、オーディションを経てオペラ公演(フィガロの結婚、魔笛)のソリストを務める。

 卒業後は大阪で高校、中学の常勤講師を勤めた後、北海道の特別支援学校で教諭となる。この間、大学院修学休業制度で宮城教育大学大学院の音

楽教育専修において指揮法を専攻する。在学中に指揮を活用した授業方法論の論文が学術誌『音楽教育学』に掲載された。18世紀のトランペット奏法の伝承に関する修士論文は学術誌『音楽学』に掲載された。その後、異動した普通科高校では、授業合唱でNHK全国学校音楽コンクールに7年連続出場して3度の地区大会金賞を獲得。この活動が評価されて教育実践・宮城教育大学賞を受賞した。

 指揮法は小林研一郎、ニール・トムソン、クルト・レーデル、辻井清幸、富岡健、本山秀殻(合唱指揮)から指導を受けたほか、大学院では山形交響楽団元指揮者の渡部勝彦(現名誉教授)に師事した。この他、ヴァイオリンを辻久子、川島多美子、ピアノを遠藤一恵、近藤安禧子、声楽を板橋健、納多正明、千田裕子、和声法を千秋次郎、北浦恒人、楽曲分析を嵐野英彦、作曲を七ツ矢博資の各氏に師事した。

 指揮者としては、西ボヘミア交響楽団やブルガス・オペラ・フィルハーモニー管弦楽団、コンスタンツァ国立歌劇場管弦楽団など、海外オーケストラの演奏会を指揮している他、市民オーケストラである北見室内管弦楽団の指揮者を長年務めた。

 2022年ヴィヴァルディ国際音楽コンクール(指揮)第1位受賞、第26回マスタープレイヤーズ国際音楽コンクール(指揮)第3位受賞。第29回全日本リコーダーコンテスト指導者賞受賞。第3回教育実践・宮城教育大学賞受賞。

 福岡こども短期大学専任講師(器楽合奏・吹奏楽)を経て、現在、秋田大学教育文化学部専任講師(指揮・合奏・音楽科教育)。

   Mr. Ishihara was born in Kobe, Japan. He began studying conducting technique at Osaka College of Music from while still a high school student in 1986. After high school Mr. Ishihara entered Osaka University of Arts as a scholarship student to major in musicology. He appeared as both a soloist and the assistant conductor in the university opera productions of The Marriage of Figaro and The Magic Flute.

   While working as a music teacher at a public school, Mr. Ishihara enrolled in the Conducting course at the National Miyagi University of School Education for Graduate Studies. He received his Master's degree by "conducting and music pedagogy" in 2004.

   In the 2022 Vivardi International Music Competition 1st Prize of Conducting, and 26th Masterplayers International Conductors Competition 3rd Prize, he placed. He has conducted several orchestras, including the Burgas Symphony Orchestra (Bulgaria), West Bohemian Symphony Orchestra (Czech), Orchestra of Constanta National Opera & Ballet Theatre (Romania),  Kitami Chamber Orchestra (Japan).

   He is an active member of both The Musicological Society of Japan and the Japan Music Education Society. Papers he has presented at academic societies include “The Necessity of a Conductor at a High School for the Intellectually Handicapped” and “Reconsidering the theory that trumpet playing had declined during the classical period: From views of extinction and development”

   Mr. Ishihara has studied conducting technique under Profs. Kenichiro KOBAYASHI, Katsuhiko WATANABE Neil THOMSON and Kurt REDEL; choir conducting under Prof. Hideki MOTOYAMA; violin under Prof. Hisako TSUJI, piano under Prof. Kazue ENDO; singing under Profs. Masaaki NODA and Ken ITABASHI; and composition under Hiroshi NANATSUYA, Hidehiko ARASHINO.

   Now, He is currently an Associate professor of music pedagogy at National Akita University since 2015.

近況報告:20​22年ヴィヴァルディ国際音楽コンクール(指揮)で第1位を受賞しました。

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指揮活動

​指揮活動の紹介

コンスタンツァ国立歌劇場管弦楽団演奏会(2019.03)

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調

ヴァイオリン独奏はルーマニア屈指のソリスト、クリスティナ・アンジェレスク女史

​宮城教育大学管弦楽団定期演奏会
​*大学院の修了演奏(2004.02)

​ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調

ピアノ基礎奏法・​指揮法の授業風景

(秋田大学 2016.06​)

​西ボヘミア交響楽団定期演奏会(2008.01​)

​ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》

石原慎司の作曲作品:​古典交響曲《モーツァルト風》(1995.11)

可能な場合、無償で指揮や演奏指導をお引き受けしております。ご相談、ご質問等はお問合せください。

論文リスト

​論 文

「戦前日本の指揮図形にみる国際的先進性―日本と西洋の世界初出図形の比較から―」

『音楽表現学』20 日本音楽表現学会,pp.1-22,2022年11月

 *19世紀後半に至っても指揮法は西洋で発達途上にあった。その時期の日本では洋楽受容が始まり、殊に唱歌教育界で指揮法研究が活発化した。その結果、明治時代末には指揮法の基礎研究領域である指揮図形に関しては国際的最先端にまで到達し、今日でも使用している4拍子や6拍子図形の世界初出を誕生させたのである。

 

「ドイツから戦前の日本にもたらされたオーケストラの音楽表現―ルドルフ・フェッチの指揮法講義(昭和15年度)から―」

『音楽表現学』19 日本音楽表現学会,pp.13-22,2021年11月

 *ドイツ由来の「後から音が出る指揮法」を学術的に初めて説明し、日本に伝承していたことを証明。

 

「戦前の日本におけるオーケストラ指揮の基礎的技法と知識に関する学習内容―『フェッチ先生講義録』から」

『秋田大学教育文化学部研究紀要 教育科学』76 秋田大学教育文化学部, pp.9-18, 2021年3月

「唱歌の文化的位置付けに関する一考察―自文化、伝統文化、古典に向けて―」

『音楽表現学』17  日本音楽表現学会, pp.13–32, 2019年11月 

 *唱歌が日本の自文化、伝統文化となっていることを社会学理論を用いて初証明。

 

「音楽科教育における変遷する指揮の機能に関する一考察―歴史的経緯と今後の可能性について―」

『学校音楽教育研究』22 日本学校音楽教育実践学会,  pp.68-69, 2019年03月

 

「選択教材が占める高校音楽教科書の特徴とその課題―参照可能な教材の分量に着目して―」

『秋田大学教育文化学部研究紀要 教育科学』74  秋田大学教育文化学部,  pp.105–114, 2019年03月

 

「小規模高校における合唱活動の展開―学校の教育環境をコーディネートした実践事例から」

『音楽教育実践ジャーナル』15(28) 日本音楽教育学会, pp.6-10, 2017年12月

 

「小学校音楽科の学習事項の配列に関する教育工学上の課題―教科書に掲載された初出時期の比較から―」

『教育実践研究紀要』39 秋田大学教育文化学部附属教育実践支援センター,  pp.59–68, 2017年03月

 

「小学校教員養成課程の教育システムに関する今日的課題―音楽科教育に関わる政策と学生の実態から―」

『秋田大学教養基礎教育研究年報』18 秋田大学教育推進総合センター,  pp.33-43  2016年03月

 

「小学校低学年の『わらべうた』教材に関する一考察―幼稚園及び上級学年への接続・系統上の課題から―」

『研究紀要』26 福岡こども短期大学, pp. 37–47, 2015年04月

 

「日本の音楽文化伝承を幼稚園で配慮する必要性―幼稚園教育要領と関連法規に基づいて―」

『研究紀要』25 福岡こども短期大学,  pp.81-90, 2014年04月

 

「幼稚園の音楽環境に関する今日的課題―日本の音楽文化伝承に関わる教員の意識から―」

『研究紀要』25 福岡こども短期大学,  pp.73-79, 2014年04月

 

「音楽科授業のユニバーサルデザインに関する一考察―マン・ツー・エンバイロメントの合唱指導を中心に」

『平成22・23年度特別支援教育推進総合事業最終報告書』(文部科学省委託研究事業)北海道滝上高等学校,   pp19-29, 2012年02月

 

「自文化となった西洋音楽の受容」『音楽表現学のフィールド』東京堂出版,  pp.182-191, 2010年12月

 

「トランペット吹奏技術の古典派期衰退論再考―廃絶と発展の二論に向けて―」

『音楽学』51(1)  日本音楽学会,  pp.1-13, 2005年10月

 *なぜバロック時代の高音域のクラリーノ奏法が古典派時代以降なくなったのか、定説を覆して証明。

 

「知的障害高等養護学校における指揮者の必要性」

『音楽教育学』33(1) 日本音楽教育学会,  pp.1-7, 2003年06月

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